去る7月5日(金)~7日(日)、「第57回日本女子ソフトボールリーグ」交流節が富山県富山市・岩瀬スポーツ公園ソフトボール広場を会場に開催された。
このサファイアセクションは「第2節」終了時点で大和電機工業が通算成績4勝1敗で単独首位に立ち、MORI ALL WAVE KANOYA、Citrine Ichinomiya、小泉病院 Blue Arrowsの3チームが3勝2敗の「同率」で並び、花王コスメ小田原 フェニックスが2勝3敗で5位、開幕から勝ち星なしのルネス紅葉スポーツ柔整専門学校が最下位で「交流節」を迎えた。
「交流節」では、単独首位に立っていた大和電機工業が1勝2敗と負け越し、通算成績5勝3敗で2位に順位を落とし、得失点差の争いを制して「2位」で「交流節」に臨んだMORI ALL WAVE KANOYAが3連勝! 大和電機工業を抜き去り、6勝2敗で単独首位に立った。
同じく」「得失点差」の争いで「3位」となったCitrine Ichinomiya、「4位」となった小泉病院 Blue Arrowsは1勝2敗と星を伸ばせず、4勝4敗の勝率5割で同率3位に後退。「5位」で「交流節」を迎えた花王コスメ小田原 フェニックスは2勝1敗と勝ち越し、4勝4敗と星を戻し、勝率5割復帰。3チームが「同率3位」に並ぶ混戦状態となった。
ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は「交流節」3連敗。開幕から勝ち星なしの8連敗で最下位と苦しい状態が続いている。
ここでは「交流節」での各チームの戦いを振り返り、8月31日(土)・9月1日(日)、栃木県大田原市・美原公園第2球場で開催されるサファイアセクション「第3節」を前に、サファイアセクション各チームの「交流節」の戦いを振り返り、後半戦再開となる「第3節」の行方を展望してみたい。
1位:MORI ALL WAVE KANOYA(6勝2敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
2位:大和電機工業(5勝3敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
同率3位:小泉病院 Blue Arrows(4勝4敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
同率3位:花王コスメ小田原 フェニックス(4勝4敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
同率3位:Citrine Ichinomiya(4勝4敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
6位:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(0勝8敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
このサファイアセクションは「第2節」終了時点で大和電機工業が通算成績4勝1敗で単独首位に立ち、MORI ALL WAVE KANOYA、Citrine Ichinomiya、小泉病院 Blue Arrowsの3チームが3勝2敗の「同率」で並び、花王コスメ小田原 フェニックスが2勝3敗で5位、開幕から勝ち星なしのルネス紅葉スポーツ柔整専門学校が最下位で「交流節」を迎えた。
「交流節」では、単独首位に立っていた大和電機工業が1勝2敗と負け越し、通算成績5勝3敗で2位に順位を落とし、得失点差の争いを制して「2位」で「交流節」に臨んだMORI ALL WAVE KANOYAが3連勝! 大和電機工業を抜き去り、6勝2敗で単独首位に立った。
同じく」「得失点差」の争いで「3位」となったCitrine Ichinomiya、「4位」となった小泉病院 Blue Arrowsは1勝2敗と星を伸ばせず、4勝4敗の勝率5割で同率3位に後退。「5位」で「交流節」を迎えた花王コスメ小田原 フェニックスは2勝1敗と勝ち越し、4勝4敗と星を戻し、勝率5割復帰。3チームが「同率3位」に並ぶ混戦状態となった。
ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は「交流節」3連敗。開幕から勝ち星なしの8連敗で最下位と苦しい状態が続いている。
ここでは「交流節」での各チームの戦いを振り返り、8月31日(土)・9月1日(日)、栃木県大田原市・美原公園第2球場で開催されるサファイアセクション「第3節」を前に、サファイアセクション各チームの「交流節」の戦いを振り返り、後半戦再開となる「第3節」の行方を展望してみたい。
1位:MORI ALL WAVE KANOYA(6勝2敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:1.91(2位)
奪三振:47(1位)
総失点:16(2位)
チーム打率:2割7分9厘(3位)
総得点:34(1位)
総本塁打:1(3位)
総失策:4(3位)
守備率:0.983(3位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:47(1位)
総失点:16(2位)
チーム打率:2割7分9厘(3位)
総得点:34(1位)
総本塁打:1(3位)
総失策:4(3位)
守備率:0.983(3位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
「第1節」1勝1敗のスタートとなったMORI ALL WAVE KANOYAは「第2節」2勝1敗で通算成績3勝2敗。3チームが「同率2位」に並んだものの、「得失点差」でかわし、サファイアセクション「2位」で「交流節」を迎えることになった。 「交流節」では、プラチナセクション「同率首位」ながら「直接対決の勝敗」で「1位」となったVONDS市原と初戦で対戦。序盤3点を奪われる苦しい試合展開となりながら3回裏、藤田直の適時三塁打、「キャプテン」永山愛実のタイムリー等で同点に追いつき、最終回、二塁打を放ち、「サヨナラ」のランナーとなった藤田直が意表を突く「三盗」を仕掛け、これが捕手の悪送球を誘い、4-3でサヨナラ勝ち! これで勢いに乗ったMORI ALL WAVE KANOYAは続く靜甲戦を藤田直の本塁打を含む11安打で大量8点を奪い、8-3と圧勝。ダブルヘッダーとなった最終戦のYKK戦は「エース」中野花菜が被安打2・奪三振11の好投で2-0の完封勝ち。「交流節」を3連勝で駆け抜け、通算成績6勝2敗と星を伸ばし、2位から順位を上げ、単独首位に立った。 投手陣は「エース」中野花菜が規定投球回数(22回以上)には達していないものの、6試合・18回2/3を投げ、2勝1敗・防御率0.75・奪三振20と相変わらずの安定感を見せている。 「もう一人のエース」左腕・竹原由菜も6試合・投球回数23回1/3を投げ、2勝1敗・防御率2.40・奪三振24の数字を残している。また、「ルーキー」髙橋音森が3試合・9イニングを投げ、防御率2.33。2勝を挙げる活躍を見せている。 打線では濱本叶美が打率4割・打点2とチームトップのハイアベレージを残し、「ルーキー」藤田直が打率3割7分・本塁打1・打点7の大活躍。特にこの「交流節」では11打数5安打・本塁打1・打点4と「トップバッター」として打線を引っ張り、「交流節」3連勝の立役者となった。 「第3節」では初戦で「同率3位」に並ぶ小泉病院 Blue Arrows、第2戦で同じく「同率3位」に並ぶCitrine Ichinomiyaとの対戦が組まれている。 小泉病院 Blue Arrowsとは「第1節」で対戦し、序盤3点をリードしながら逆転され、4-5で敗れている。Citrine Ichinomiyaとも「第1節」で対戦。初回に打者一巡の猛攻を見せ、終盤追い上げられたものの、5-3で逃げ切り、勝利を収めている。 どちらの試合も、MORI ALL WAVE KANOYA「本来の試合運び」とは言い難く、打線が先制し、中野花菜、竹原由菜の左右の「二枚看板」で逃げ切る。これがMORI ALL WAVE KANOYAの「必勝パターン」だ。 7月20日(土)~22日(月)/岩手県一関市で開催された「第45回全日本クラブ女子選手権大会」では見事「大会3連覇」を成し遂げている。その「決勝」でプラチナセクション「同率首位」に並ぶ厚木SCを相手に見せた鮮やかな先制攻撃(初回に大量5点を先制)と竹原由菜、中野花菜とつなぐ投手リレーで相手打線を完封した試合運び。これがMORI ALL WAVE KANOYAの「理想」とする試合展開であり、「必勝パターン」である。こんな試合を増やすこと。それが念願の「日本リーグ制覇」に近づく「道」でもある。 「第3節」MORI ALL WAVE KANOYA 試合予定 8月31日(土) 対 小泉病院 Blue Arrows(10:00試合開始予定) 9月1日(日) 対 Citrine Ichinomiya(10:00試合開始予定) |
![]() 全日本クラブ女子選手権大会で「3連覇」を達成したMORI ALL WAVE KANOYA。この「歓喜」をリーグでも…… |
2位:大和電機工業(5勝3敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:1.94(3位)
奪三振:34(2位)
総失点:18(3位)
チーム打率:2割8分4厘(1位)
総得点:26(4位)
総本塁打:1(3位)
総失策:5(4位)
守備率:0.977(4位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:34(2位)
総失点:18(3位)
チーム打率:2割8分4厘(1位)
総得点:26(4位)
総本塁打:1(3位)
総失策:5(4位)
守備率:0.977(4位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
大和電機工業は「第1節」で連勝スタート。「第2節」最終戦のMORI ALL WAVE KANOYA戦を落とし、開幕からの連勝が「4」でストップしたものの、通算成績4勝1敗で前半戦を「首位」で折り返し、「交流節」に臨んだ。 「交流節」では、初戦で開幕から勝ち星なしの8連敗、プラチナセクション「最下位」のペヤングと対戦し、4-0の完封勝ち。順調なスタートを切ったが……プラチナセクション「4位」厚木SCに自慢の「強力打線」が二桁10安打を放ちながら最後まで得点を奪えず、0-4の完封負け。最終戦のプラチナセクション「2位」平林金属 Peachblossoms戦も小川瑠菜がソロホ―ムランを放ったものの、1-4で完敗。「交流節」1勝2敗と負け越し、首位陥落。通算成績5勝3敗で2位に順位を落とした。 投手陣では左腕・斉藤未来が6試合・22回1/3を投げ、2勝1敗・防御率0.31・奪三振12と安定した数字を残し、「エース」大串都未希が7試合・18回1/3に登板し、2勝1敗・防御率1.53・奪三振18。この「左右の両輪」が投手陣の中心であることは間違いなく、小刻みな継投策を駆使した戦術・選手起用を用いることが多いが、必ずしも成功しているとは言い難い。相手の目先を変えることも重要だが、辛抱強く使い続け、選手の成長を待つような選手起用も必要なのでは……。 打線では、原野柚希が打率4割4分・打点2と元気なところを見せ、「キャプテン」古賀藍奈も打率3割9分1厘と好調。上原彩瑛が3割6分4厘・打点3、矢﨑月菜が打率3割3分3厘・打点4、小川瑠菜が打率3割1分6厘・本塁打1・打点1の数字を残し、チーム打率は2割8分4厘でサファイアセクショントップ。ここに一昨年のリーグ優勝の立役者であり、「MVP」にも輝いた新海雪奈が戻ってくれば……打線はさらに強化される。 リーグ中断期間に開催された「第64回全日本実業団女子選手権大会」(7月27日(土)・28日(日)/石川県金沢市)では、「連覇」こそ逃したものの、その新海雪奈が満塁ホームランを放つ等、「復活の兆し」を見せている。まだまだ「完全」なコンディションではないかもしれないが、後半戦での「逆襲」を誓う大和電機工業にとって「明るい材料」となることは間違いない。 「第3節」では初戦で「同率3位」の花王コスメ小田原 フェニックス、第2戦で同じく「同率3位」の小泉病院 Blue Arrowsとの対戦が組まれている。 初戦の相手となる花王コスメ小田原 フェニックスとは、前述の「第64回全日本実業団女子選手権大会」の決勝で顔を合わせ、1-5と「完敗」を喫している。「第1節」では3-1で勝利を収めているものの、栗原ななみが完全に「エース」に成長した花王コスメ小田原 フェニックスは、そのときとは「別のチーム」と考えるべきだろう。今やサファイアセクション・投手ランキング1位の防御率(0.22)を誇る好投手・栗原ななみを大和電機工業の「強力打線」がどう攻略するか!? そのあたりがこの試合の大きな「見どころ」となりそうだ。 小泉病院 Blue Arrowsには「第1節」の対戦で3―2と競り勝っているが、こちらも予断を許さない好ゲームとなりそうな気配だ。 どちらにしても、一昨年に続く「日本リーグ制覇」「王座奪還」をめざすのであれば、ここから先は「勝つ」ことでしか道を切り拓いていくことはできない。まさに「一戦必勝!」、チームの「総力」「真価」が問われる戦いとなる。 「第3節」大和電機工業 試合予定 8月31日(土) 対 YKK(15:00試合開始予定) 9月1日(日) 対 ペヤング(12:30試合開始予定) |
![]() 「交流節」1勝2敗に終わり、2位に順位を落とした大和電機工業。第3節以降、巻き返しなるか!? |
同率3位:小泉病院 Blue Arrows(4勝4敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:4.36(5位)
奪三振:23(5位)
総失点:35(5位)
チーム打率:2割8分1厘(2位)
総得点:34(1位)
総本塁打:1(3位)
総失策:3(1位)
守備率:0.986(2位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:23(5位)
総失点:35(5位)
チーム打率:2割8分1厘(2位)
総得点:34(1位)
総本塁打:1(3位)
総失策:3(1位)
守備率:0.986(2位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
小泉病院 Blue Arrowsは「第1節」を1勝1敗で終え、「第2節」は2勝1敗。通算成績3勝2敗で3チームが「同率2位」に並ぶ状況となったが、「得失点差」の争いで4位に沈み、「交流節」を迎えることになった。 「交流節」では、初戦でプラチナセクション「1位」のVONDS市原と対戦し、1-5で完敗。ダブルヘッダーとなったプラチナセクション「3位」YKKとの対戦は「強力打線」を売り物とするYKKのお株を奪う12安打・9得点の猛攻。9-6と打ち勝ち、最終戦に臨んだが、プラチナセクション「5位」の靜甲に0-4の完封負け。「交流節」1勝2敗と負け越し、通算成績4勝4敗で「同率3位」となった。 投手陣は「エース」原田悠が7試合・33回2/3を投げ、2勝3敗・防御率3.95・奪三振13と「本来の調子」からすると「寂しい数字」が並び、それがチーム全体の投手成績(チーム防御率4.36・総失点35はいずれもサファイアセクション6チーム中5位の成績)に影響を及ぼしている。逆にいえば「エース」一人に頼らざるを得ない状況で、原田悠の「不調」を補い、助ける存在が出てきていない……ということでもある。昨シーズンもセクション内リーグ戦終盤の「勝負どころ」、日本リーグ優勝を争った「順位決定節」Aブロックでの戦い、そのどちらも「エース」の獅子奮迅の力投がなければ「優勝決定戦」進出も「2位」の成績もなかったはずである。それを考えれば「エース」の「復調」が待たれるところであり、これから始まるリーグ後半戦で昨シーズン同様、「エース」が輝きを放ち、真価を発揮する可能性もあるのだが。 打線では、「ルーキー」橋本奈津紀が打率4割5分のハイアベレージでサファイアセクション「首位打者争い」のトップに立っている。福元果葉が打率4割4分4厘で打撃ランキングの2位につけ、チームメイト同士で激しく首位打者争いを演じている。「エース」が苦しんでいる状況だからこそ……打線の援護も必要になる。 「第3節」では、初戦で「首位」MORI ALL WAVE KANOYAと、第2戦で「2位」大和電機工業との「直接対決」が組まれている。上位争いに生き残るには「勝つ」しかない。 MORI ALL WAVE KANOYAの「強力投手陣」をいかに攻略し、大和電機工業の「強力打線」をいかに抑えるか!? 小泉病院 Blue Arrowsにとって、まさに「正念場」。チームの生き残りをかけた「絶対に負けられない」戦いが始まる。この「第3節」で勝って生き残り、最終節となる「第4節」に希望をつなげるか、それとも事実上、今シーズンの「終戦」となってしまうのか……小泉病院 Blue Arrowsの「運命」が決まる。 「第3節」小泉病院 Blue Arrows 試合予定 8月31日(土) 対 MORI ALL WAVE KANOYA(10:00試合開始予定) 9月1日(日) 対 大和電機工業(12:30試合開始予定) |
![]() 4勝4敗で「同率3位」の小泉病院 Blue Arrows。昨シーズンも後半戦「勝負どころ」強さを見せた。その「再現」なるか!? |
同率3位:花王コスメ小田原 フェニックス(4勝4敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:1.77(1位)
奪三振:27(4位)
総失点:15(1位)
チーム打率:2割4分9厘(5位)
総得点:24(6位)
総本塁打:0(6位)
総失策:3(1位)
守備率:0.988(1位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:27(4位)
総失点:15(1位)
チーム打率:2割4分9厘(5位)
総得点:24(6位)
総本塁打:0(6位)
総失策:3(1位)
守備率:0.988(1位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
花王コスメ小田原 フェニックスは「第1節」1勝1敗、「第2節」は1勝2敗で通算成績2勝3敗。5位で「交流節」を迎えることになった。 「交流節」では、初戦でプラチナセクション「4位」厚木SCと対戦。息詰まる投手戦を演じたが0-1の完封負け。ダブルヘッダーとなったプラチナセクション「2位」平林金属 Peachblossomsとの対戦は、僅差のクロスゲームを2-1で競り勝ち、最終戦のプラチナセクション「6位」ペヤング戦も3-1で快勝。「交流節」を2勝1敗で乗り切り、通算成績4勝4敗。勝率を5割に戻した。 リーグ中断期間に開催された「第64回全日本実業団女子選手権大会」(7月27日(土)・28日(日)/石川県金沢市)では、見事優勝。8年ぶり2回目の優勝を飾った。この大会で「MVP」に輝いた栗原みなみが「エース」に成長し、チームを支え、優勝に導く「原動力」となった。 投手陣では、その栗原みなみの成長著しく、7試合・31回1/3を投げ、1勝1敗ながら防御率0.22・奪三振18と好投を続けている。星野圭音も4試合・14イニングを投げ、試合展開に恵まれた面もあるが3勝を挙げ、防御率1.00と今シーズン「移籍加入」の新戦力がチームを支えている。特に、栗原みなみは完全に「ブレイク」した感があり、後半戦の「主役」となる可能性もある。 打線では、西愛実が打率3割3分3厘と唯一3割を超えているが、3割打者は一人だけ。チーム打率2割4分9厘はサファイアセクション6チーム中5位。総得点24、総本塁打0はいずれも最下位。打線の奮起が後半戦躍進のカギを握る。 「第3節」では初戦で「2位」大和電機工業との対戦が組まれ、第2戦で「最下位」ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校との対戦が組まれた。 プラチナセクションでチーム打率トップ(2割8分4厘)の強力打線を誇る大和電機工業と防御率1位(0.22)の栗原みなみの対決は必見。ここで栗原みなみが大和電機工業打線を抑えるようなことになれば……その「実力」は「本物」ということになる。 まずは大和電機工業戦に勝って、開幕から未だ勝ち星のないルネス紅葉スポーツ柔整専門学校との対戦を迎えたいところだ。 「第3節」花王コスメ小田原 フェニックス 試合予定 8月31日(土) 対 大和電機工業(15:00試合開始予定) 9月1日(日) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(15:00試合開始予定) |
![]() 4勝4敗で「同率3位」の花王コスメ小田原 フェニックス。全日本実業団女子選手権大会を制し、後半戦「台風の目」になる予感?? |
同率3位:Citrine Ichinomiya(4勝4敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:3.18(4位)
奪三振:32(3位)
総失点:31(4位)
チーム打率:2割5分7厘(4位)
総得点:33(3位)
総本塁打:2(2位)
総失策:9(5位)
守備率:0.962(5位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:32(3位)
総失点:31(4位)
チーム打率:2割5分7厘(4位)
総得点:33(3位)
総本塁打:2(2位)
総失策:9(5位)
守備率:0.962(5位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
Citrine Ichinomiyaは「第1節」1勝1敗のスタート。「第2節」を2勝1敗で乗り切り、通算成績3勝2敗。3チーム「同率2位」に並んだが、「得失点差」 の争いで3位に甘んじ、「交流節」を迎えた。 「交流節」では、プラチナセクション「2位」平林金属 Peachblossomsに1-7と大敗。続くプラチナセクション「4位」厚木SCにも0-4の完封負け。ダブルヘッダーとなった最終戦のプラチナセクション「最下位」ペヤングとの対戦は初回に1点を先制されながら3回表に2点、4回表に4点を奪い、逆転。終盤、ペヤングの猛追を受け、1点差まで追い上げられたものの、6-5で逃げ切り、「交流節」1勝2敗で通算成績4勝4敗。「同率3位」となった。 投手陣は阿蘓七瑚が7試合・29イニングを投げ、2勝3敗・防御率2.17・奪三振19。川原麻里が8試合すべてに登板しているが、18回1/3を投げ、1勝1敗・防御率5.73・奪三振7ともう一つ振るわず。小林夏希は5試合・7回2/3と登板機会はまだ少ないものの、1勝0敗・防御率0.91・奪三振6と好投している。 打線では宮本星南が打率3割5分7厘・打点2と気を吐いているが、3割超えはこの宮本星南のみ。真の意味で「エース」と呼べるほどの存在がおらず、打線でも目立った成績を残す選手がいない……とあっては、勝率5割もよしとしなければいけない状態か。「この試合は任せた」というような投手の出現、爆発的な打撃で打線全体を引っ張るような選手が出てきてくれるといいのだが。 逆に言えば、そこまで目立った成績、突出した数字を残す選手がいなくても、この位置に踏みとどまっていられるということは、チームに「地力」「底力」がある証拠。攻守に何か「起爆剤」となるものがあれば……状況は一変する可能性もある。 「第3節」では初戦で未だ開幕から勝ち星のない「最下位」ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校と、第2戦では「首位」を走るMORI ALL WAVE KANOYAという対照的なチームとの対戦が組まれた。 まずはルネス紅葉スポーツ柔整専門学校戦に確実に勝って「勢い」をつけ、「首位」MORI ALL WAVE KANOYAとの対戦を迎えたいところ。後半戦巻き返し、上位に割って入るには、自分たちの「上」にいるチームをすべて叩いていくしかない。「第3節」で勝率5割の状態から「連勝」し、「貯金」を2つ作ること。最終節となる「第4節」に望みをつなぐためにも……「勝つ」しかない! 「第3節」Citrine Ichinomiya 試合予定 8月31日(土) 対 ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(12:30試合開始予定) 9月1日(日) 対 MORI ALL WAVE KANOYA(15:00試合開始予定) |
![]() 4勝4敗で「同率4位」のCitrin Ichinomiya。上位争い「生き残り」をかけ、「第3節」に臨む! |
6位:ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(0勝8敗)
「第57回日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクション 交流節終了時点 チーム成績
チーム防御率:9.96(6位)
奪三振:15(6位)
総失点:83(6位)
チーム打率:2割3分1厘(6位)
総得点:26(4位)
総本塁打:4(1位)
総失策:13(6位)
守備率:0.945(6位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
奪三振:15(6位)
総失点:83(6位)
チーム打率:2割3分1厘(6位)
総得点:26(4位)
総本塁打:4(1位)
総失策:13(6位)
守備率:0.945(6位)
※( )内数字は「サファイアセクション」6チームでの順位を示す
ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校は「第1節」勝ち星がなく、連敗。「第2節」も3連敗を喫し、前半戦勝ち星なしで「交流節」を迎えることになった。 「交流節」では初戦、プラチナセクション「3位」YKKと対戦。最終回まで11点をリードされる一方的な試合展開となったが、最終回に猛反撃。樋口柚妃のスリーラン、伊藤風瑛子の満塁ホームラン等で一挙8点を返す「前代未聞」の試合を展開。あと一歩及ばず8-11で敗れた。ダブルヘッダーとなったプラチナセクション「5位」靜甲との対戦は、YKK戦の最終回、猛威を振るった打線が完全に沈黙。0-2の完封負けを喫した。最終戦のプラチナセクション「1位」VONDS市原との対戦も1-10の大敗。「交流節」も3連敗で開幕から勝ち星なしの8連敗となってしまった。 投手陣で規定投球回数(22回)に達した投手はおらず、7試合・19回1/3を投げている小林美紅は0勝4敗・防御率14.84。6試合・20回1/3に登板した植田七菜が0勝3敗・防御率9.64と壊滅的な状態。5試合・12回1/3を投げ、0勝1敗・防御率2.84と踏ん張っている「ルーキー」小田澤理乃の存在がチームを「変える」ことができるか!? 一筋の「光明」となってくれることを期待したいところだ。 打線では、堤万己が打率4割2分9厘・本塁打1・打点7と「首位打者」を争う活躍を見せている。樋口柚妃も打率3割ちょうど、本塁打1・打点4の成績を残している。打線にはある程度、得点力があり、サファイアセクション1位の4本塁打を放つ長打力を秘めている。試合終盤まで僅差で競り合う試合が展開できれば……勝機も出てくるはず。投手陣の奮起と打線のさらなる活躍に期待しよう! 「第3節」では、初戦で「同率3位」Citrine Ichinomiyaと、第2戦で同じく「同率3位」花王コスメ小田原 フェニックスと対戦する。 まずは試合中盤まで僅差の試合展開でついていき、終盤まで競り合うような試合に持ち込めれば……今シーズン初勝利も見えてくるはずである。 「第3節」ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校 試合予定 8月31日(土) 対 Citrine Ichinomiya(12:30試合開始予定) 9月1日(日) 対 花王コスメ小田原 フェニックス(15:00試合開始予定) |
![]() 開幕から未だ勝ち星のないルネス紅葉スポーツ柔整専門学校。今シーズン初勝利をめざす!! |